“外からの圧力に左右されない学術会議を” ノーベル賞受賞者でもある前会長の訴え

ノーベル物理学賞を受賞した、日本学術会議前会長の梶田隆章氏は、学術会議の存在意義をこう語る。

日本学術会議前会長 梶田隆章 氏
「現代社会というのは、科学の議論なしに色んなことが進まない。科学者の集団が、科学に基づいて、社会の在り方を社会に向けて発信するとか、地球温暖化の問題とか、科学に基づいて発信していくことが、今まで以上に重要になっている」

5年前、梶田氏は自身が会長に選出された学術会議の総会で、初めて6人の任命拒否について知ったという。

今回の法案は、抜本的な見直しが必要だと訴える。

日本学術会議前会長 梶田隆章 氏
「活動に対する自律性・独立性。会員選考についての 自律性・独立性は極めて重要。その2つは今の法案を見る限り、我々が望むようなものになっておらず、懸念を感じている。外からの余計な圧力に左右されない、科学者の良心としての発信が、求められていると思う。そのような学術会議であり続けなければならない」