「津田の受難繰り返さない」学問の危機は現在も
一審の有罪判決後、津田が記した上申書の草案が残されている。

山本恵里伽キャスター
「ここに『そのすべてが承服しがたいもの』と書かれていますね。納得いかない怒りみたいなものはこの文字からも見てとれる気がします」
5年前の任命拒否問題の際、品田氏が代表理事を務めていた学会の常任理事会は、津田事件を引き合いに抗議声明を出した。
上代文学会常任理事会の抗議声明(2020年)
「津田の受難を二度と繰り返さないことが研究発展のために必須」
「自由闊達であるべき学問討究を萎縮へ導く暴挙」

東京大学 品田悦一 名誉教授
「任命を拒否された6人は、だいたい人文学関係の人たち。日本の戦争遂行などについても 批判的ないろんな研究を残している。そういう方々が弾圧の対象になった。人文学が公然と弾圧されているような国で、民主主義が健全に保たれるとはとても思えない。学問の危機は、民主主義の危機でもあると思ってます」














