熱中症患者 例年より早く

「炎天下で倒れていた」
「そうです」

埼玉県熊谷市にある病院。運ばれてきたのは50代の男性です。気温25度を超えていた今月1日、一人で歩いていたところ、気分が悪くなり倒れました。診断は熱中症でした。

こちらの病院では例年より半月ほど早い4月中旬から熱中症患者が搬送されてきているといいます。

埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長
「今年は冬らしい寒さがあって、4月になって暖かくなったら、今度は急に気温が上がる日が出てきた。体が暑さに慣れていない」

寒い冬からすぐに気温が高い春が訪れた今年。体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症になりやすいのです。

埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長
「汗をかくことを思い出してほしい、体が。そのために汗をかく練習をしてほしい」

予防に大切なのは、汗をかき、熱を逃がしやすい体にすること。入浴やジョギング、階段をのぼるなどの簡単な運動でも効果的だといいます。

体を暑さに慣れさせ、汗をかきやすくするには数日から2週間ほどかかります。

気温が高い日は各地で続く見込みで、熱中症には注意が必要です。