滋賀県内の別エリアでも過去に“大繁殖”
こうした状況は今に始まったことではありません。びわ湖の北部に浮かぶ竹生島では、カワウが1990年代に増加。
(記者リポート 2006年)「何百・何千というカワウが島の周囲を我が物顔で飛び回っています。まさに鳥の楽園といった感じです」
2006年ごろには約2万6000羽が生息していて、全国のカワウの半数がこの島にいたとみられます。カワウが枝や葉をとりすぎたり、フンをし過ぎたりした影響で木が枯れてしまいました。
行政が対策に乗りだし、卵に石鹸水を吹きかけ雛が孵化するのを阻止したり、ヘリコプターを使ってネットを木にはりめぐらせ巣作りを阻止したりする大規模な駆除作戦を敢行。銃での駆除も行い、現在は1400羽程度にまで減りました。
その竹生島のカワウが減る一方で、安曇川のほかに野洲川や愛知川などびわ湖につながる川などで急増。竹生島・伊崎のエリア以外では2006年には100羽をきっていましたが、去年には約1万70000羽と爆発的に増加しました。