アユ漁にも影響「びわ湖中の漁師が心配」

 困っているのは住民だけではありません。川をせき止め遡上してくるアユを捕まえる伝統的な「やな漁」の関係者も、カワウによる被害を警戒しています。滋賀県によりますと、県内には約1万8000羽のカワウがいるとされています。1年間で食べる魚の量は推定1370トンで、これは県内の漁獲量の約2倍にものぼります。地元の漁協はカワウによる被害を防ぐため、防鳥ネットを設置しています。
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 (北船木漁業協同組合 山田謙二代表理事組合長)「カワウは一日の食べる量が多い。それが1000、2000と飛来してくると、とてもではないが…。子持ちのアユを捕食する、一番困る。びわ湖中の漁師が心配している」