辞めないけれどこんな働き方も・・・

ゴールデンウィーク明けに退職を決める人がいる一方で、「会社の中にいながらにして退職をしているような人」もいるといます。
実際に退職はせず、必要最低限の仕事しかしない働き方で、『静かな退職』と呼ばれています。
『静かな退職』は、コロナ禍のアメリカで発信された言葉「Quiet Quitting」の和訳です。
具体的には・・・
▼会議で発言しない
▼難しい仕事はしない
▼定時に帰る
海老原氏は、
「欧米では、従業員の働き方としては一般的。そもそも日本では社員に対して、働いてくれることを求めすぎ」と話します。
大正大学 招聘教授 海老原嗣生氏:
欧米にも『静かな退職』はありますが、彼らは本当に働いてないです。日本人の『静かな退職』の人たちは向こうの標準ぐらいですよ。
今までは無茶して頑張らなきゃいけなかったわけですよ。それは夜討ち朝駆けで「言われたことは明日までにやってこい」とかいう無茶も全部やって、その分給料が上がっていくという仕組みだったわけですよね。その辺はもういいんじゃないですか?
経済評論家 加谷珪一氏:
人によって職に対する価値観が違うと思うんですよ。今は過渡期なので、これからはプライベート重視の働き方でいいよっていう人と、24時間戦闘態勢で俺はトップを目指してお金もらうぞっていう人に分かれていく過渡期なんだろうなという感じはしますね。
紆余曲折あるかもしれませんが、自分に合う職場を見つける一つのプロセスという感じはします。
コメンテーター 栗栖良依:
そういう方は大きな組織に一定数、昔からいるなと思っています。今それが多様化という形で肯定されるようになってきた、そういう時代の変化なのかなと思っています。

マイナビの行った調査では、20~50代の正社員に「静かな退職」をしているか聞いたところ、「静かな退職」をしていると回答した割合は44.5%と4割を超えています。
そう思う・・・14.5%
ややそう思う・・・30.0%
あまりそう思わない・・・32.9%
そう思わない・・・20.3%
答えたくない・・・2.4%