管理職の人に『静かな退職』という働き方について聞きました。

「多くの仕事は横のチームと連携してできている仕事だから、その中で自分はこれだけやればいいと一線引かれると寂しいかな」(50代・管理職)

「ポストが上がらないとできない仕事がある。そういう面白さがわからない人が増えると世の中も活気がなくなるような気がするので、そういう人が増えない方がいいのではないか」(50代・管理職)

恵俊彰:
会社側や管理職の方はこれから入ってくる方々とどういうふうに向き合っていけばいいですか?

海老原嗣生氏:
会社側が昭和の考え方を本当に捨てるべきですよね。
その代わり日本は仕事できない人もできる人も給料を一律で上げているから、大企業だと1000万近くまで、中堅でも800万までいっちゃうのでこれはもらいすぎですから、本当に早く帰る人は450万とか500万で止まったままにすればいいだけの話なんですよ。
それで差をつければ、本気で頑張っている人は納得するじゃないですか。
それは自由と自己責任だと思うんですよね。

恵俊彰:
みんな一緒じゃないんだから、会社もそれぞれで対応してほしいということですよね。

(ひるおび 2025年5月8日放送より)
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<プロフィール>
海老原嗣生氏
大正大学 招聘教授
雇用ジャーナリストとして30年
著書に「人事の成り立ち」「静かな退職という働き方」など

加谷珪一氏
経済評論家
元日経BP記者 著書に「貧乏国ニッポン」
中央省庁などに対するコンサルティング業務に従事