スリコも「だしおにぎり」に参入

2月から「おにぎり」の販売を始めた生活雑貨のチェーン店『3COINS』でも、並ぶのは“海苔なしおにぎり”です。その最大の特徴が…

『株式会社パル』広報・小林梨瑚さん:
「北海道産の昆布と削り節を合わせただしで米を炊いていて、地方の食材を大きくゴロッと入れているところもポイント」

ラインナップは“だし”“全国の郷土料理”に注目して作られた全10種類。
▼沖縄名物をご飯に混ぜ込んだ「にんじんしりしりー」(324円)
▼秋田の名産にクリームチーズをあわせた「いぶりがっこ&クリチ」(324円)など

だしで炊いたご飯は、旨味のあるやさしい味で海苔なしの物足りなさを感じさせません。

THE TIME,マーケティング部 新名真愛部員:
「口に入れるとほのかにふわっと“だし”が広がります。具がたっぷり入っているので食べ応え抜群です」

「だしおにぎり」はコンビニでも

『ローソン』では、昆布や椎茸・鰹節など4種類のだしを使った「だしおにぎり」(日高昆布・おかか各138円)を販売。

『ファミリーマート』からは、昆布・椎茸・かつお3種類のだしに加え、人参・油揚げ・ごぼうなど具材もふんだんに使った「かやくごはんおむすび」(138円※関西地域限定商品・和歌山県の一部では取り扱いなし)。

『ミニストップ』のだしおにぎりは、「いつもの本体価格98円シリーズ」(105.84円)から登場。

「ひじき入りご飯」は“かつおだし”、「梅こんぶ」は“白だし”など、おにぎりの具材に合わせて出汁を使い分け、食物繊維が摂れるもち麦もブレンド。
「海苔の高騰もあるし、混ぜ具タイプで海苔がなくても美味しい商品に」(広報・岡啓介さん)と、海苔をなくしたことで低価格を実現しています。

「出汁+酢」で“海苔なし”でも満足

さらに、家庭にも“海苔なし”おにぎりの波が。

創業400年以上の醸造酢メーカー『タマノイ酢』から発売されたのは、粉末の「赤すしのこ だしおにぎりの素」(195円)。

だしだけでなく「酢」を入れることで風味や味わいがより深くなり、海苔なしでも物足りなさを感じないおにぎりになるといいます。

広報・上村那央香さん:
「お酢だけだと抵抗感がある人もいると思うし、より“日本らしさ”とか“おにぎりらしさ”を出すために、だしにはすごくこだわった

海苔の高騰がもたらした「だしおにぎり」の広がり。ご飯に染み込んだ“出汁の旨味”をじっくり堪能してみる良い機会かもしれません。

(THE TIME,2025年5月6日放送より)