30年以上にわたり地元の人などに愛されてきた伊那市のラーメン店が惜しまれながら今月閉店します。コロナ禍に続いて物価高が追い打ちをかけたといいますが、若き店主が最後の日まで先代からの味を提供しようと奮闘しています。

大勢の客で混み合う伊那市荒井の「らーめん屋 原点」。今月24日に店をたたみます。


高校時代に通った客:「青春の味です(それがなくなってしまうのは?)もう1回来ます!」

2年ぶりに訪れた客:「最後の一杯になるかもしれないので思い出作りで食べに来ました」

なじみの客などが別れを惜しみながら慣れ親しんだ一杯をしみじみと味わっていました。

開店前の静かな厨房で、黙々と仕込み作業を進めるのは、去年5月から店を切り盛りしてきた河内祐貴さん27歳。

らーめん屋 原点 河内祐貴さん:「最近は毎日忙しいのでまだ実感はないけど、自分で決めたタイミングなので(閉店は)しょうがないかな」

地元に愛されてきた「原点」。閉店を知らせてからは別れを惜しむ客がオープン前から長い列を作ります。