自民党の西田昌司参議院議員がひめゆりの塔で目にした展示について「歴史の書き換え」などと発言したことをめぐり、沖縄県議会の自民党会派は、県議会にはかる抗議決議の案を作り各会派に提示しました。しかし発言があった3日のシンポジウムには複数の自民県議らが出席していたことから、「何でその時に(発言時に抗議を)やらなかった」などと厳しい声が聞かれました。
自民党の西田昌司参院議員は今月3日に那覇市で開かれた憲法改正に関するシンポジウムで、ひめゆりの塔で目にした展示内容について、「歴史が書き換えられた」などと持論を展開し、県内各所から反発が広がっています。
沖縄県議会の自民党会派「沖縄自民党・無所属の会」は8日の議員総会で、西田議員に対して発言の撤回と謝罪を求める抗議決議案を作り、座波一県議らが各会派に抗議決議案を共有しました。
西田氏の発言について「(戦争体験者の)証言や記録を否定・軽視する発言は、戦争体験者や遺族、そして沖縄県民の心を深く傷つけ尊厳を踏みにじる発言であり、断じて容認できず、看過できるものではない」などとした文案を目にした各会派の県議からは、厳しい声が聞かれました。