きっかけは”2分の1成人式”「お父さんみたいなピザ職人になりたい!」

成本豊穂くん(2分の1成人式でのスピーチ)
「僕の将来の夢はピザ屋さんです。お父さんに憧れていたのでピザに興味がわきました。ピザをつくるので見守っていてください」

父・成本豊さん
「今まではずっと消防士になりたいと言っていた。まさかの『ピザ屋になりたい』と意表をつかれて、こみあげてくるものがあった。自分が教えられることは全部教えてあげようと思った」

家族で話し合い、「1年後に店でお客さんにピザを食べてもらうこと」を目標に設定。店の仕込みが始まる前の早朝に修業することになりました。

成本豊穂くん(24年8月取材)
「ああ…やばい手が…きつい。(父 チェンジする?)やだ!」
「結構しんどい。でもやっているときは楽しい」

大人でも一苦労する8キロの生地をこねたり、伸ばしたりする練習を豊穂くんは続けました。「おぉーー」。撮影していたカメラマンも思わず声が漏れました。

父・豊さんが記録のために始めた投稿動画はSNSでも話題になっています。

父・成本豊さん
「ここまでできると思わなかった最初は」

豊穂くんの挑戦を家族も温かく見守ります。
Q、宿題は?
豊穂くん「終わってない」
父・豊さん「8時から宿題するって」
豊穂くん「きのう決められたけん」
母・綾子さん「見たら全然やってなかった」

ピアノやハンドボールも習う豊穂くんは、仲間たちからも応援されています。

ハンドボールの仲間たち
「なり(豊穂くん)にはハンドボールのプロになってほしかったけど…ピザ職人がんばれよ」

周囲の支えと毎日の練習で、1人でピザを焼けるほどにまで成長しました。