父の背中を追いかけ、ピザ作りに熱中する少年がいます。1年間の修業を経て、少年は4月にピザ職人としてデビューしました。親子の二人三脚、成長の日々を追いました。
広島県呉市のナポリピザ専門店「ナリポ」です。焼き立てピザの香ばしさと、笑顔が広がります。
窯でピザを焼くのは小学6年の成本豊穂くん。父・豊さんと一緒に厨房に立ちます。

成本豊穂(なりもと あつひで)くん
「早く作っておいしいって言ってほしい。急げ急げいそげ~」
この日は親子にとって特別な1日でした。
父・成本豊さん
「初日からよくここまで来たな…」

豊さんは国内やイタリアで修業を積み、2010年に地元で「ナリポ」をオープン。豊穂くんにとってピザは幼い頃から最も身近な食べ物でした。
親子の転機は24年の春、豊穂くんの「2分の1成人式」にさかのぼります。