「毒針毛」にやられたらどうすればいい?専門家に聞いてみた
知らない間に触れてしまうかもしれないチャドクガの毛(【画像③】はすごいです...)。いったい、どのように対処したらいいのでしょうか?
害虫駆除に詳しい、岡山県ペストコントロール協会の大野竜徳さんに伺いました。

(岡山県ペストコントロール協会 大野竜徳さん)
「幼虫のチャドクガは、群れを成して行動しています。『毒針を持った毛虫が群れを成す』のは『高い防御性を得ること』『硬い葉を効率よく食べるためだ』ということです」
「そのおかげで、我々は大量のチャドクガの毛に触れやすくなってしまうのです」
ーでは、幼虫を見かけたら、できるだけ近寄らないことが大事なのですね?
「実は、厄介なことに、チャドクガは幼虫だけでなく、卵や成虫(【画像④】)など、すべての成長過程で毒の毛をもっているのです。さらには、脱皮した殻や死骸についている毛でもかぶれるので注意が必要です」

ーチャドクガに触れなくてもかぶれることはあるのでしょうか?
「チャドクガの毛は、かなり細くて軽いため、すぐ風に飛ばされます。飛ばされた毛が洗濯物に付着した場合は、それに触れるだけでも症状が出てしまうのです」
「周辺にツバキやサザンカの木がある場合には、幼虫がいないかよく確認してから干さないと被害を受けてしまいます」
ーもし、触れてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
「かきむしると毒毛が折れて皮膚に残ったり広がったりしてしまうので、水で洗い流すか、テープなどで取り除くのが良いでしょう」