
(記者)「島の中央部を走る道路こちら側が旧東町、旧長島町です。患者の救済をめぐってこの境が一つの線引きに」

特措法の対象地域の地図です。長島町は特措法成立の3年前平成18年に旧長島町と旧東町が合併し誕生しました。しかし上田さんが住む旧長島町は「地域外」に。
さらに、水俣病と診断された時はすでに特措法の申請期限を過ぎていました。
(水俣病患者 上田正幸さん・78)「一緒にしてほしい。向こうは救済されてこっちは救済されない、不義理。あまりにも公害を無視して生活の度合いを上げたことを(今は)変に思う」「我々は捨てられたようなもの。高度成長であれほど良い生活したように、助けて欲しかった」