5月11日に迫った仙台国際ハーフマラソン、注目のひとつがレーサーと呼ばれる競技用の車で疾走する車いすの部、この競技に長く取り組んでいるランナーが地元宮城にいます。

仙台ハーフを前に競技にかける思いを聞きました。

最速50キロに達することもあるというスピード競技の車いすマラソンは仙台ハーフで今から20年以上前に正式種目となり好レースが展開されてきました。

この競技に30年以上挑み続けるランナーが宮城県登米市にいます。

及川幸司(こうじ)さん、県障がい者陸上協会理事長も努める現役ランナーです。

車いすランナー・及川幸司さん(57)
「私は市民ランナーなので引退は自分で決めるしかない。自分の記録を去年よりは何秒でも速く走りたいというモチベーションがある限り、大会には参加したい」

かつて自衛隊員だった及川さんは、20代の頃に起きた転落事故で下半身に障害を抱えました。

思いもしていなかった人生の試練、絶望の淵から及川さんを救い出したのがこの車いすマラソンでした。

元自衛隊員の体力を活かし全国のレースを巡る日々、出場数は150回以上に上っています。