一度はボクシングの世界から離れた元プロボクサーの男性(50)が、福岡県北九州市でボクシングジムを経営しています。

プロ・アマ問わずトップレベルの選手が所属していて、去年、オリンピック出場選手も輩出しました。

とはいえ、ジムの経営だけでは食べていけず、配送のアルバイトをしながら指導する毎日。

「世界チャンピオンを出す」という目標にむかっています。

トップレベルの選手を輩出する「HKスポーツボクシングジム」

福岡県北九州市小倉南区にある「HKスポーツボクシングジム」。

フェザー級で全日本新人王を獲得したプロの選手も所属するほか、小中学生は全国大会で優勝するなどトップレベルの選手を輩出しています。

高校生の時に始めたボクシング

ミット打ちの相手をするのは会長の桑原秀彦さん(50)。
元プロボクサーです。

HKスポーツボクシングジム 会長 桑原秀彦さん
「今のは全然いいと思う。出せよ。絶対試合で出せよ」

ジムに所属する選手や練習生に桑原さんのことを聞くと。

全日本フェザー級新人王 岡本恭佑 選手
「会長が昔やっていたボクシングとはまた違ったボクシングを教えてもらっています。厳しいですね。今はまあまあ、昔に比べればですけど」

練習生
「厳しいけど的確に教えてくれます。こわいです。こわくないです」

元々バスケットボールに打ち込んでいた桑原さん。

高校生の時に、北九州市出身で世界王者にもなった鬼塚勝也さんに憧れボクシングを始めました。

HKスポーツボクシングジム 会長 桑原秀彦さん
「鬼塚さんが世界戦をする前の試合がテレビで流れていて。観たら燃えるものがあって」