静岡県熱海市で4年前に発生した大規模な土石流を受けて、大分県は新たな盛土の規制区域を5月1日から運用します。

2021年7月に熱海市で発生し28人が犠牲となった土石流は上流部の盛土が要因となった可能性が指摘されています。

こうした状況を受け、国は2023年、盛土規制法を制定して土地の用途にかかわらず危険な盛土を全国一律の基準で包括的に規制しました。これに基づき、県は県内全域を規制区域に指定。4月24日の県議会土木建築委員会で報告し、5月1日から運用を開始します。

盛土調査(臼杵市・2021年8月)

今後新たに盛土等の工事を行う際は高さに応じて許可や届け出が必要になります。

運用開始にあたり県は盛土対策班をこれまでの3人から9人に増員していて、工事の許可や既存の盛土の調査などの対応にあたります。