仙台市の中心部から長町や原ノ町まで運行していた市電の停留所は庄子さんの店の前にもありました。

庄子喜隆さん:
「否応なしに市電が目の前に停まっている状態。子どもの時は靴を脱いで窓から外を見てる。ゆっくりなのでいろんな商店、新しい店ができたんだなとか、こういう店があったんだなと、ゆっくり見られる楽しみがあった」

現在、市営バスなどが止められている北二番丁通りには市電の車庫がありました。
高校生の時、写真部だった庄子さんは、車庫に足しげく通い、その様子をカメラに収めてきました。

北二番丁通りにあった市電の車庫

庄子喜隆さん:
「車庫って好きなんですよ。独特な感じがあって自転車でそこまでいってまた撮らせてね。また来たのかと言われて。ボディが吊り上ったようなところとかすごくワクワクするし、作業をしている人の姿を撮るのもいいなって」

深い緑色とクリーム色のボディが特徴の仙台市電ですが、イベントや記念日には車両を華やかに彩った「花電車」も運行し、市民を楽しませました。