大正時代から50年にわたって仙台市民の生活の一部となっていた路面電車「仙台市電」昭和の仙台市を語る上では欠かせない存在です。

仙台市宮城野区にある印鑑販売店「仙章堂」には仙台市電で使われていたベルや看板など貴重なコレクションが並べられています。

仙台市電の発車ベル

仙章堂・庄子喜隆さん:
「市電に乗っているといろんな街の音とか市電のベル、ブザー、コントローラーの音が響き渡っているんだよね」

店主の庄子喜隆さん(67)は、宮城の名工にも選ばれた印鑑作りの職人ですが、自ら撮影した市電の写真を写真集として出版するほど、市電をこよなく愛しています。

庄子喜隆さん:
「3年間、無遅刻無欠席がかかっていた日で、どうしようかと。雪の市電を撮るか、無遅刻無欠席を取るべきか悩んで、市電を降りてしまった」

雪の市電を撮影したため無遅刻無欠席が…

庄司さんにとっては、無遅刻無欠席の達成をあきらめるほどの魅力が市電にはあったのです。