約1億8千万年前の巨大大陸の名残りとは…
森を探検していた取材スタッフは大きな古木、樹齢2000年のナンキョクブナと出会いました。南極大陸で化石が見つかったことでナンキョクブナと名付けられたのですが実は、ナンキョクブナの仲間は南米大陸にある世界遺産「ロス・アレルス国立公園」でも見つかっています。そして、オーストラリア、南極、南米という3大陸で見つかったという事実が地球のある歴史を裏付けることになったのです。
地球に5億年前、誕生した巨大なゴンドワナ大陸は分裂と結合を繰り返しましたが、ナンキョクブナは1億8千万年前、南極、オーストラリア、南米が分裂する途中で現れました。その後、大陸が現在のような形に分裂したため、ナンキョクブナは3大陸や様々な地域の島などに生息することになったのです。
つまりナンキョクブナはゴンドワナ大陸の分裂を裏付ける重要な証拠なのです。そして「ゴンドワナ雨林」は、太古の大陸に起源をもち、地球の歴史の重要な段階を示すことから世界遺産に登録されました。















