今月13日に開幕した「大阪・関西万博」。初日のオープニングイベントでは1万人がベートーヴェンの「第九」を歌い上げました。長野県内の高校生も参加した本番までを密着しました。
今月13日に開幕した「大阪・関西万博」。
158の国と地域が参加し、世界の文化と最先端の技術が体験できます。

開幕に先立って行われたのが、ベートーヴェンの「交響曲第9番」=「第九」を1万人が歌い上げるオープニングイベントです。
長野県内からも諏訪二葉高校の音楽部10人が参加しました。
生徒は:「緊張しています思ったよりも人が多くてこんな大規模だと想像もつかなかった」
本番まで1か月を切ったこの日、学校では「1万人の第九」に向けた練習が行われていました。

第九の歌詞はすべてドイツ語で、慣れない発音に加えて高音が続くため、歌い上げるのは至難の業です。
生徒たちはレッスンの動画を見ながら、ドイツ語の歌詞をカタカナに直して覚え、練習しました。
生徒は:「ドイツ語だと発音の練習からしないといけないのでこれをなんて読むのかわからないから、そこが大変。英語ともまた違うので大変」
生徒は:「この曲はフロイデ=喜びという意味の単語がとても出てくるので、1万人で歌う楽しさをかみしめて楽しんで歌いたい」

そして迎えた万博の開幕当日。空模様は朝から雨。おそろいのポンチョを着て、会場に向かいます。
歌う会場は、大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」。ギネス世界記録™に認定された世界最大の木造建築物です。
大屋根リングを歩いてパートごとに持ち場に到着。いよいよ本番です。
指揮は万博のアンバサダーで世界的指揮者の佐渡裕さんです。
2か月に及ぶ練習の成果を精いっぱい発揮する生徒たち。

全国各地から集まった1万人の仲間とともに大阪・関西万博の開幕に花を添えました。
生徒は:「ただただ最高でした。一万人という規模は初めて体験したので、声量とハーモニーの重なりがきれいですごく楽しかった」
生徒は:「すごく大きなイベントに参加したんだなという実感が湧きました。このメンバーで長野から来て一生懸命歌って、本当に楽しかったなと満足感を感じた」