■繰り返された“後出し” まるで他人事のような態度
立憲民主党 泉健太代表
「山際大臣の辞任を求める声が高まっています。更迭はしないのですか?」

更迭を求める声が日増しに高まっていた山際氏。当初、教団との関係を指摘されても認めていませんでした。
山際大志郎 経済再生担当大臣(8月2日)
「個人の政治活動に関わる話なので、この場でのお答えを差し控えたいと思います」
ーーまだ点検の結果は公表しない?
山際大志郎 経済再生担当大臣
「はい。今のところは」
ようやく認めたのは、岸田改造内閣で留任が決まった8月10日当日のこと。
ーーなぜ今日になって出てきたのか、昨日までに(点検は)終わらなかったのかというのを教えてください?
山際大志郎 経済再生担当大臣
「タイミングのことはですね、なぜと言われると…」

いわゆる“後出し”はこのときから始まっていました。2016年にネパールで行われた関連団体のイベント。
司会者
「今夜、ヤマギワ氏が到着します」

山際氏は“マザームーン発言”で知られる山本朋広衆院議員とともに出席していました。当初、私たちの取材に対して…

山際事務所(8月22日の回答)
「資料がなかったため会議への出席については確認できませんでした」
しかし、報道が相次ぐと…
山際大志郎 経済再生担当大臣(8月25日)
「報道に出てるものを見る限りですね、私が出席したと考えるのは自然だと思います」

まるで他人事のような態度でした。
立憲民主党 小西洋之参院議員
「ネパールの会合では山際大臣がスピーチしている写真もあるんですが、そのスピーチした記憶もないんですか?」
山際大志郎 経済再生担当大臣
「ございません」
2010年に韓国で行われた関連イベントへの出席も、他人事のように後から認めました。
山際大志郎 経済再生担当大臣(8月25日)
「何もそのホームページに嘘の情報を載せる必要はないでしょうから、そういうものに出席したというのは、そこに載っているのであれば、そうなのではないかと思います」

そして、教団トップの韓鶴子総裁と写った写真も見つかりました。山際氏は会った記憶がありながら、公表してきませんでした。

山際大志郎 経済再生担当大臣
「私、どっかで会ったなというのは覚えてたんですけれども、それはどこだったのかわからない以上、その話をするのは不正確なので、お話をしなかったっていうことですね」

度重なる“後出し”。10月18日には本人自らこう発言。
山際大志郎 経済再生担当大臣
「これから何か新しい事実等々が、様々なことで出てくる可能性というものがございますので…」

立憲民主党 後藤祐一衆院議員
「総理、まだあるそうです」

山際氏の言葉どおり、新たに2019年に撮られた教団トップとの写真が出てきました。

ーー「後出しじゃんけん」とか、「瀬戸際大臣」との言葉もあったが?
山際大志郎 経済再生担当大臣
「自らの事務所に資料がないということで、外部からの指摘に対応せざるを得なかったというのは事実です。だから、それを何か言ってもしょうがないことだと思いますので、その事実が出てくればそれに対して調査をし、丁寧に説明すると」

ーー統一教会との関係は説明できていたか?
山際大志郎 経済再生担当大臣
「何か深い関係があったわけじゃないので説明ができなかったっていうのは事実なんですね。この団体との付き合いは、それほど深いものではなかったので、なかなか自分の中に残っていなかった。しかし、それが皆さま方に説明しても、なかなかご納得いただけない状況であったことは事実なんじゃないでしょうか」