島根県の雲南市立病院は、勤務する看護助手が入院中の患者から現金やテレビカードなどを盗み取ったとして、25日付けで懲戒免職処分としました。
「大変申し訳ございませんでした」
懲戒免職処分となったのは、雲南市立病院で勤務する看護助手(会計年度任用職員)です。
病院によりますと、看護助手は9月17日の午前、勤務中に入院中の患者の財布から現金1000円を盗みとり、その後返金していたことが患者から病院への報告で分かったということです。
また、9月上旬にも同じ病棟の別の患者から現金1万円を盗んでいたことが判明し、患者はそれぞれ、雲南警察署に被害届を提出して、現在警察が捜査を進めているということです。
そして、病院から看護助手への独自の聞き取り調査では、看護助手は2024年6月以降で盗みを行い、被害者は先ほどの2人を合わせて患者10人であること。
患者の現金・5万4000円とテレビカード7枚・7000円相当、病院のガーゼやマスクなど5000円相当を盗み、被害額は合計6万6000円相当であることを確認したということです。
看護助手は「テレビカードは精算機で換金し、現金は生活費に使った。ガーゼやマスクなどは持ち帰って自ら使用した」などと話しているということです。
こうした事態を受け病院は25日、看護助手を懲戒免職処分とし、院長や看護部長なども懲戒処分としました。
病院は、服務規律の徹底を図り、再発防止に努めていくとともに、まだ警察の捜査の対象となっていない8人の特定を急ぐということです。
また、心当たりがある方は、病院まで連絡してほしいとしています。