■答弁で“開き直り”? 予算委の開始前には笑顔も
この会見の10時間ほど前。予算委員会の開始前に笑顔を見せていた山際大臣。

このあと、集中砲火を浴びることになります。
立憲民主党 後藤祐一衆院議員
「お2人でこんな近くで写真を撮っている。これは記憶にないんですか?」

示されたのは、旧統一教会・韓鶴子総裁の隣でほほ笑む山際大臣の写真。3年前、名古屋で撮影されたものです。
立憲民主党 後藤祐一衆院議員
「今の時点で覚えていますか、覚えていませんか、どちらですか?」

山際大志郎 経済再生担当大臣
「定かではありません。毎日のように先生だってどこかの方に一緒に写真撮りませんかといって、撮ることいっぱいあるじゃないですか」

午後の参議院でも…
立憲民主党 川田龍平参院議員
「記憶が覚えているところは都合よく覚えていて、都合が悪いところは忘れてしまう。本当にこれで経済に関する担当大臣、それからコロナに関係する担当大臣、務まるんですか?」

山際大志郎 経済再生担当大臣
「20年政治活動をやっていて、数千、数万という数え上げられないほどの会合には私自身これまで出席して参りました。その中で重要であると考えている会合以外のことを、すべて覚えているほうが不自然だと思うんですよ」

開き直りとも見える答弁を繰り返していました。辞任にあたって、何が一番問題だったか問われると…
山際大志郎 経済再生担当大臣
「自身の資料を1年ごとに大体片付けてしまうというオペレーションでやってきたものですから、どうしても自分自身で様々な過去の出来事を調べられないという状況にございました。したがって外部から指摘をされることによって、それを説明するという後追いの説明という形になってしまった。結果としてそれが政権に対してもご迷惑をおかけすることになった」

ーー国会議員としての信頼も損ねたように感じるが、議員辞職はしないのか?
山際大志郎 経済再生担当大臣
「何か法に触れるようなことをやってきたというわけではありませんから、この国会議員の活動というのはしっかりと信用を取り戻すために、これからも続けたいと思います」

■「イライラした」有権者から厳しい声 岸田総理は「任命責任を感じている」
地元有権者からは厳しい声が上がっています。
地元の有権者
「なかなか辞めないんだなと思っていたので、辞任は仕方ないのかなと思う」
「イライラしましたね、往生際が悪いというか」
「都合の悪いことはすぐ忘れた、思い出せないとか、あんまり誠実な態度には見えなかった。有権者としては厳しい目を向けたいなという気持ちは持っていました」

辞表を受け取った岸田総理は…
岸田総理
「山際大臣の方から『国会審議に支障をきたすことは本意ではない』と申し出があった。それを私としては了解したと」

ーー任命責任についてはどうお考えか?
岸田総理
「任命責任は当然感じております、任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかり果たすことで、その責任を果たしていきたい。
