常磐自動車道は、今年で全線開通から10周年を迎えました。開通後の経済効果は3兆円に上ることがわかりました。

常磐自動車道は、宮城県の亘理ICと埼玉県の三郷JCTを結ぶおよそ300キロの高速道路で、2015年に県内の常磐富岡ICと浪江ICの間が開通し、全線開通しました。

全線開通記念式典・2015年

今年で全線開通10周年を迎えたことから、17日、NEXCO東日本の担当者などがTUF本社を訪れ、全線開通による経済波及効果などを説明しました。

NEXCO東日本東北支社 いわき管理事務所・中矢洋所長「全線開通後10年間で、常磐自動車道の経済波及効果については約3兆円となっております」

中矢洋所長

また、中間貯蔵施設への除染土の輸送や、福島第一原発の廃炉作業など被災地の復興にも貢献しています。

NEXCO東日本によりますと、常磐道は渋滞の分散にも効果があり、東京方面と仙台方面を移動する車のうち約4割が使い、東北道が雪で通行止めになった場合は9割近くが利用し、東北道のバックアップ機能も果たしています。

福島県内は対面通行の区間が多いため、現在は県内3つの区間で4車線化を進めています。

NEXCO東日本東北支社 いわき管理事務所・中矢洋所長「常磐自動車道(全線開通)10周年ということで、益々のご利用をよろしくお願いいたします」

ネクスコ東日本では、常磐道の4車線化を進め、事故や渋滞を減らしたいとしています。