福岡市議もドバイを視察宿泊料は福岡県議の約3分の1
他の自治体ではこの宿泊料にどれくらいの公費を支出しているのか?

2023年10月にドバイなどを視察した福岡市議会に情報公開請求を行い、その内容を比較しました。

福岡市議会が公費から支出した宿泊料は2万1500円で、福岡県議会の約3分の1でした。

福岡市議会事務局 総務秘書課・児島昌臣 課長
「宿泊費については旅費支給条例にのっとった金額しかお出しできませんので、その範囲内でということが基本」
福岡市議会の海外視察は議員の任期中に2回までで1人あたりの上限は80万円となっていますが、県議会には費用の上限はありません。
他の自治体と比べても高額な宿泊料ですが、香原前議長は適正だと主張していました。

福岡県議会・香原勝司 前議長
「旅費規定の中でしっかり対応させて頂いているというふうに思って頂ければと思います」
記者「これまでの海外視察は適正なだったと考えているか?」
福岡県議会・香原勝司 前議長
「そうですね、視察自体は適正に行ってきたとというふうに思っています」
海外視察の問題について追及してきた市民団体の代表は「考えられないような宿泊費を使った。それだけの効果があったのか説明責任がある」と指摘しています。

市民オンブズマン福岡・児嶋研二 代表幹事
「県民の税金を使って視察に行くのであればできるだけ安く、これは地方自治法でも最小の費用で最大の効果を得られるようにしなさいということが書いてあるわけですから」
「1泊11万円という考えられないような宿泊費を使ってですね、宿泊をした。じゃあそれだけの効果があったのかどうかということも県民に対してきちんと説明責任があると思います」
4月11日に新たに就任した蔵内勇夫議長は、海外視察の必要性を強調したうえで今後も実施していく考えを示しました。

福岡県議会・蔵内勇夫 議長
「海外でのいろんな話も聞かせて頂ける。それを福岡県政にも取り入れていきたいという思いであります。どういう海外視察というものを今後とも継続することができるかということを見極めたい」
高級ホテルに宿泊するなど海外視察に多額の費用を費やす福岡県議会。
税金という公費を使っている以上、県民が納得する使い方が求められています。