この夏の「青森ねぶた祭」に出陣する、青森市PTA連合会=市P連の大型ねぶたの下絵が発表されました。

2024年のねぶたと同様、『災害のない世界』への願いが込められています。

2025年の「市P連」の大型ねぶたの下絵。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、八岐の大蛇(やまたのおろち)のもとにさらわれた姫をすくいだすため、剣を手に勇敢に戦う姿を描いています。

13日に開かれた決起会で、制作を手がけるねぶた師の内山龍星さんは、作品に込められた思いを説明しました。

ねぶた師 内山龍星さん
「山火事や地震でまだ復興に至っていない。復興を願って今年もまたねぶたをがんばっていく」

『災害のない世界』は市P連が大切にするテーマで、能登半島地震を受け、2024年も中学生が考案した原画をもとに、古くから地震を引き起こすと信じられてきた「ナマズ」を「龍」が倒す場面が描かれました。

今回のねぶたでは、送り絵に再び「ナマズ」が登場するなど、災害から復興を願う思いが2024年から引き継がれています。

青森市PTA連合会 木津谷 春樹 次期会長
「少しでもねぶたに関心を持ってもらって、子どもたちが参加しやすいのはPTA連合会だと、私たちがねぶた祭を盛り上げていければ」

「青森ねぶた祭」は8月2日に開幕し、2025年は23台の大型ねぶたが出陣します。