「もうないのかな…」と思って振り返ったら、テーブルの角にある白い袋が目に入った。袋を開けたら黒いカバーが見えて、その奥に登山靴が入っていた。「あっ、あった。良かった」Mさんはホッとした。

「ありました」とみむさんにメッセージを送り、用を済ませて自宅に帰る途中、晩ご飯の買い物で寄ったスーパーで、無料で持って帰れる段ボール箱の中から、ちょうどいい大きさを見つけた。
帰宅したら、みむさんから住所が書かれたメッセージが届いていた。梱包を済ませて、どこから送ろうかなと考えていたら、ちょうど郵便局で通販代金の振り込みをするんだったと思い出し、郵便局に向かった。
「よかったよかった。靴を返してあげられる」回収して数時間後、16日夕方には大阪に向けて着払いで登山靴を送った。