外国人をはじめとした観光客の増加を背景に、大分県内有数の観光地・由布市でゴミの散乱が問題となり、中心エリアを対象に罰則のついた『ポイ捨て防止条例』が4月1日に施行されました。ポイ捨てが徐々に減っている一方で、新たな課題も浮上しています。
ポイ捨てした人に過料も
年間で400万人を超える観光客が訪れる由布市湯布院町。中心部の湯の坪街道にはおよそ100店舗の飲食店や土産物店が並び、食べ歩きで人気を集めています。
由布市環境課 小俣功さん:
「特に昨年からテイクアウトできる店が増えたことで食べ歩きも増えました。ゴミ箱がなかったら路地や人の家の敷地内に捨て、ゴミの散乱が見受けられました」

中心部では、これまでゴミ箱が少なかったため、自動販売機の横にあるリサイクルボックスは、飲み物のカップや空き缶などがあふれだし、周囲にゴミが散乱していました。
こうした問題を解決しようと、市は『ポイ捨て防止条例』を制定しました。店舗や住宅などおよそ200軒が立ち並ぶ景観地区を重点地域として、「ポイ捨て」「路上喫煙」「ペットのふんの放置」を禁止しています。

巡回する市の職員の注意や勧告に従わない場合、『2000円の過料』が科される場合があります。
テイクアウト専門店:
「ゴミのポイ捨ては少し減ったかなぐらいですかね。目に見えてパーンと捨てていく方とかは減ったので良かったかなとは思います」