“確実に強引に実行”トランプ政権に動揺か

井上貴博キャスター:
報道を見ている限りでは、トランプ大統領は四面楚歌のような気がします。これまでの公約を見てみると、強いアメリカにするために、アメリカ国内に製造業を取り戻すことに力点を置いています。

関税を引き上げることも、公約通りというか、一貫しています。トランプ大統領の中で、株価が下がろうが自分の支持者たちに向けて一貫してアピールを続けるということでしょうか。

樫元照幸 支局長:
選挙戦で約束したことを、確実に強引に実行しているというのが今の姿です。

ただ、有権者たちは「とにかくインフレを何とかしてくれ」「国境を何とかしてくれ」「治安対策を何とかしてくれ」という声が多かったです。必ずしも、関税や製造業を国内に戻そうという声は、広く支持されていたわけではないと思います。

トランプ大統領は、あくまでも関税を使って製造業をどんどん国内に取り戻すと言っています。しかし、GDPで言うと、製造業に関する分野というのは10%くらいです。

これまでアウトソーシングをして、自由経済の中で反映してきたのがアメリカ経済です。本当に国の形を変えようとしているのか、経済の形を変えようとしているのか、本当に大丈夫なのかという不安が広がって、株価の暴落に繋がっている状況だと思います。

出水麻衣キャスター:
支持者の声や、全世界で行われているデモに対する動揺というのは、トランプ政権に見て取れますか。

樫元照幸 支局長:
週末の番組で「大丈夫だ、大丈夫だ」と連呼したのが、動揺の表れだと思います。株式市場に投資をしている人は60%ほどいるので、かなり動揺や批判が広がっています。

今後、トランプ大統領が、どのように対応をしていくのか、ディールをある程度まとめていき、関税を取り下げるのか、それとも経済の形を変えるまで粘っていくのかが、大きな注目となります。

料理研究家 浜内千波さん:
病気を治すには薬が必要と言っていますが、いい薬であれば治っていくと思います。今のところ皆さんにアレルギー反応がものすごく出ているような気がします。すごく不安になります。

井上キャスター:
トランプ大統領が病気と感じていることと、周りの人たちが病気と感じているところが違うような気がします。何を考えているのかがまったく見えないので難しいです。

料理研究家 浜内さん:
彼が何を考えているのかは、まったく分からないです。一言によって変わることは、とても不安に感じます。

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<プロフィール>
樫元照幸
JNNワシントン支局長
ポッドキャスト番組「週刊ワシントン」配信中

浜内千波さん
料理研究家
食品企業のコンサルをしながら40年以上料理教室を主宰
日々役立つ家庭料理を中心に伝えている Snow Manのファン