和歌山・徳島ともに最大津波想定20m超
さらに、和歌山県や徳島県での最大津波は、極めて高い想定です。和歌山県すさみ町で20m、那智勝浦町や串本町などで18m。徳島県美波町は24mなどとなっています。和歌山市や徳島市でも決して油断できません。
また、30cm浸水する面積は、前回想定と比べて全国で約3割増えました。シミュレーションの精度が上がったためで、徳島県では津波の死者が2万5000人から3万5000人と1万人増えました。大阪府でも2400人から2600人と200人増えています。
南海トラフ巨大地震の死者の多くを占める津波被害。早期避難に勝るものはありません。お住まいの家、旅行・出張先などでも「もし今大地震が起きたら―」と、これらの想定を頭の片隅に置いていてください。しかし、避難できない状況になってしまったら― そのための対策を次回お伝えします。
◆取材・文 福本晋悟
MBS報道情報局 災害・気象担当デスク。東日本大震災や西日本豪雨、能登半島地震などの被災地を取材。「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」特別研究調査員。