津波到達時間が最大5分早まった地域も…1秒でも早い避難を

 今回の想定では、近畿・徳島の合わせて40市町で、高さ1mの津波の最短到達時間が早くなりました。

 津波はスピードと力があるため、20cmでも足元を取られると人が流されて命を落とすおそれがあります。1mの津波に襲われないよう、迅速な避難が必要です。

 和歌山県では、和歌山市など14市町で津波到達が1分以上早くなる想定です。白浜町とすさみ町は1分早くなり、地震発生後3分に。那智勝浦町・太地町・串本町の想定は早くなってはいませんが、そもそも那智勝浦町は3分後、太地町と串本町は2分後と、非常に厳しい想定は変わりません。

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 地震からおよそ1時間後の津波到達が想定されている大阪府内でも11市町で早くなっていて、泉佐野市では4分、田尻町では5分も早くなりました。最南端の岬町で58分、大阪市内にも1時間49分後に、1mの高さの津波が来ると想定されています。

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 徳島県では、沿岸すべての8市町で津波到達時間が早くなりました。南部の牟岐町で3分早くなり地震から6分後、海陽町で1分早くなり5分後と、さらに厳しい想定になったため、県は津波避難の周知・啓発を進めていきたいと警戒を強めています。