中居正広氏と元フジテレビアナウンサーをめぐる問題で、当時フジテレビ専務だった関西テレビの大多亮社長が辞任しました。

大多氏とトラブルの関わり “プライベートのトラブル”と即断

南波雅俊キャスター:
関西テレビの大多亮社長はフジテレビ時代に「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」など、いわゆるトレンディドラマを多く手がけた人物です。

2022年6月にフジテレビの専務取締役に就任。中居氏を巡るトラブルがあったのが2023年6月なので、大多氏がフジテレビの専務取締役だった期間にトラブルが起きました。そして、2024年6月に関西テレビの社長に就任したという経緯です。

大多氏はどのようにトラブルと関わっていたのでしょうか。

第三者委員会の調査報告書(抜粋)によると、2023年6月に中居氏のトラブルが起きた後、2023年8月に当時の編成局長が、大多氏にトラブルを報告。大多氏は港社長に電話で報告したということです。

トラブルを把握した後、港社長や大多氏らは「プライベートにおける男女のトラブル」と即断しています。これについて第三者委員会は、「性暴力に対する理解が無い」「人権意識が低い」という指摘をしています。

また、中居氏への事実確認をしなかったという点もポイントになっています。中居氏へ事実確認をしなかった理由として、中居氏が反論して女性を刺激する可能性があるためだとしています。

一方で、中居氏の番組出演を継続したことについて第三者委員会は「閉じた意思決定」と指摘しています。

日比麻音子キャスター:
会見の言葉の中で「女性を守ることしか考えていなかった。だから情報を共有しなかった」という趣旨の発言もありましたが、これこそが、被害に遭われた方を苦しめていたということになるわけですよね。

山内あゆキャスター:
「自分たちの考え方はもしかしたら間違ってるかもしれない」という前提に立ってこなかったということがすごく問題だと思います。

情報共有をしっかりして、いろいろな意見を取り入れてくれないと、安心して働けないと思います。