韓国で大人気「セリグルメ」上陸

そのセリが今、改めて人気となっているもう1つの理由が“韓国で大ブーム”の「ミナリサムギョプサル」の上陸です。
「ミナリ」とは韓国語で「セリ」のことで、豚バラ肉の上でセリを熱して、サンチュなどに包んでいただきます。

新名部員:
「セリの爽やかさが肉の旨味を引き立ててくれています。後味がさっぱり」

東京・新大久保の韓国料理店『ミシクタン』では、「ミナリサムギョプサル」(1人前2178円※2人前から注文可)を求めて長い行列が。
他にも、「ミナリセウチヂミ」(1738円)や、刻んだセリをかけ放題のスープ「ミナリカルビタン」(1848円)など、セリを使ったメニューが人気だといいます。

新名部員:
「牛骨の出汁がすごく出ていて後からセリが鼻から抜ける感じが爽やかです」
人気なのに「出荷量が年々減少」のワケ
人気のセリグルメが数多く登場したことで、宮城県のJA名取岩沼では【セリの出荷額】が2023年度に4億8000万円を超え、過去最高を更新。
一方で、【出荷量】は年々減少しています。

その背景にあるのが「セリ農家」のなり手不足。
そのため県では、新規就農者向けに▼研修資金▼機械や施設の整備費などの補助を打ち出し、セリの就農支援に力を入れているといいます。

宮城県農政部・農業振興課 寺島英樹さん:
「新規就農者が減っているというのは、産業として一番大きな問題。いろんな形で支援をして、セリに興味を持ってもらいセリ栽培を始める人が増えてほしい」

復興への応援から作り手の継承まで…セリには多くの人々の様々な願いが込められていました。
(THE TIME,2025年4月2日放送より)