■閉校をきっかけに新しい出会いも

閉校の議論が始まったのは、10年以上前。

「2つの学年で児童数がゼロになったら、閉校を決める」

地域の決断の背景には、将来の子どもたちへの思いもあると、田中校長は捉えます。

・鈴川小学校 田中豊校長
「いろんな価値観に触れるというところでは、小さい学校の少ない人数では限界がある。鈴川小学校の役目はここまでかなと。聞く相手は他にもいるということに気が付いてもらいたい」

閉校をきっかけに、新しい出会いもありました。

北海道大学の大学院生が、授業の一環で鈴川小学校を取材し、映像を作ってくれたのです。

・鈴川小学校4年生 米陀日香さん
「一途ちゃんが卒業するまで(鈴川小学校が)あってほしい」

・2年生 小出一途さん
「人数が少なくてもいい」


これからは思い出に変わる、何気ない日常の風景。

・鈴川小学校5・6年生担任 松本里和教諭
「子どもたち主体で動いていけるかな、考えていけるかを一番に考えるようになった」


保護者や地域の人、先生たちの声に、子どもたちの表情も真剣です。

閉校に向けた記念誌には、子どもたちの学校への思いが綴られていました。

・鈴川小学校4年生 米陀日香さん
「私は、学校の太鼓がいつまでも今のまま残ってほしいと思っています」


・2年生 小出一途さん
「私は一輪車が今のまま残ってほしいです」

・5年生 工藤瞳子さん
「鈴川小学校が閉校してしまうのは悲しいし、卒業するまでいたかったな」


・5年生 小出琴さん
「鈴小で勉強したり、遊んだりできて楽しかったよ。たくさんの思い出をありがとう」