2024年度、道内では29の小中学校が歴史に幕を下ろします。
その1つの、ある小学校に密着しました。
閉校は寂しいだけじゃない。100年以上にわたり、子どもの成長を見守り地域の絆を紡いだ学校の最後の記録です。
北海道の喜茂別町立鈴川小学校。
聞こえてくる太鼓の演奏は、先生の力を借りずに子どもたちだけで伝えてきた、この学校の伝統です。
壁一面には、譜面が貼られています。
・鈴川小学校6年生 加藤愛己さん
「いつでも(太鼓を)広めるときが来たら、広められるようにできたらいいな。閉校して太鼓ができなくなるわけだから…」
鈴川小学校は2024年度、116年の歴史に幕を閉じます。
5人の児童と2人の担任の先生、校長、そして勤続20年を超える校務員の金井光昭さんの9人。

給食も毎日、全員が揃って食べます。
・校務員の金井光昭さん
「(以前は)店もあって、汽車も通っていた。にぎやかな町だったんだけど」
鈴川地区の人口は約150人。祖父母の代から通う家庭もあり、小学校は「コミュニティの象徴」です。