福山市北部を流れる河川「深山川」などで国が定める暫定指針値を超える有機フッ素化合物=PFASが確認されている問題で、福山市は21日、近隣の住民らを対象に4月上旬から血液検査を実施すると発表しました。

健康調査の対象となるのは、▽深山川など国の暫定指針値を超えるPFASが確認された地点周辺の住民、または過去に住んでいた人で、かつ、▽市から井戸水や沢水の調査を受け、▽井戸水や沢水を飲用したことがある人です。

福山市によりますと、いずれにも該当する対象者は約90人に上るとみられます。

健康調査では、現在の体調を聞く問診のほか、肝機能、脂質、代謝、貧血を調べる血液一般検査が行われます。

なお、これまで市が行なった井戸水や沢水の検査で指針値を超えるPFASが確認されていないことから、PFASの血中濃度測定は行いません。

費用は無料で、4月上旬の実施を予定しており、対象者には、市の担当者が直接訪問の上、検査の意向確認し、受付するということです。