こんにちは。気象予報士の辻村奈都子です。今日3月20日は春分の日。24節気の1つで、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。また、春分の日の前後3日間を含む合計7日間が「春の彼岸」です。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、21日以降は気温が上向き、この週末は春の陽気を感じられそうです。
春は散歩やお花見にはちょうど良い季節ですが、実は乾燥しやすい時期でもあります。気象予報士になる前に客室乗務員をしていた経験から、今回は「飛行機内が乾燥する理由とその対策」についてご紹介します。
(フラワーアレンジメント発祥の地といわれているイギリスでは、外観がお花で彩られているお店が多くみられます)
皆さんは飛行機に乗っていて普段よりも乾燥していると感じた経験はありませんか。一般的に、晴れた日は昼過ぎに湿度が低くなりますがこの時期だと大体30%~40%くらいです。一方飛行機内は機材によっては湿度が5%くらいになることもあります。「砂漠のような環境」ともいわれていました。私の経験では、国際線で機内食と一緒に出したおしぼりが、食事を回収する頃にはカピカピに乾いてしまうほど客室内は乾燥していました。