滞在先のホテルでの乾燥対策は?

 また客室乗務員は多い人で月に10泊以上ホテルに滞在します。そのため滞在先のホテルの部屋でも乾燥を防ぐためにさまざまなことを行っていました。特に海外のホテルには加湿器などが備え付けられていないことが多いため、ペットボトルサイズのポータブル加湿器を必ず持ち歩くようにしていました。加湿器が無い場合は、濡れたバスタオルを部屋に干す、バスタブのお湯を流さず、洗面所の扉を少しだけ開けておくといったこともおすすめです。ただ、ホテルの火災検知器は湯気でも反応することがあるのでぬるめのお湯にしてくださいね。あとは寝る時にはエアコンを弱め、口にいびき防止用のテープを貼って口呼吸で喉が乾燥しないように細心の注意を払っていました。

 今回ご紹介した乾燥対策は、飛行機内やホテルだけでなく日常生活でも活用できます。対策をしっかり行って乾燥の季節を乗り越えていきましょう。

◎辻村 奈都子:気象予報士 健康気象アドバイザー
奈良県出身。大学卒業後、航空会社に入社。客室乗務員として7年間国際線・国内線に乗務。総飛行時間は4500時間、地球195周分に及ぶ。