3月16日に投票日が迫る千葉県知事選挙。JNNは、立候補者の訴えを紹介するため、各候補者にテーマごとのアンケートを行いました。4人の候補者からそれぞれ300字以内で回答をお願いし、返答のあった回答全文を掲載します。

1)2025年 千葉県知事選挙に立候補された理由

熊谷俊人候補(現職・無所属)
「令和3年4月に知事に就任して以来、この4年間の任期中に、過去高の企業立地件数、教育予算の大幅な増額、迅速な災害対応など多くの施策を実現してきた。引き続き、県民の皆様や市町村長等と直接対話するなど現場主義を貫きつつ、災害や犯罪等から県民を守り、物価高対策や全世代に目配りしたきめ細やかな支援で県民の暮らしを支え、雇用や経済がさらに飛躍する千葉を実現したいと考えたため立候補した。」

小倉正行候補(新人・無所属)
「県民の県政への願いは、県の「世論調査」でも明らかなように、県民のいのちと暮らし、福祉・教育の充実です。しかし現知事は水道料金の値上げに見られるように、県民の願いを後回しにし、県内財界の要求に応えて不要・不急の大型開発など税金の浪費をこれまで以上に推進しようとしています。県民のいのちと暮らしを蔑ろにする県政を見直し、税金の使い道を大型公共事業優先から県民のいのちと暮らし最優先に転換し、誰もが安心して住み続けられる県政運営をすすめたいからです。」

黒川敦彦候補(新人・諸派 政治団体「つばさの党」代表)
「日本人の給与が低いのは、GAFAMを代表とする米グローバル企業に、コテンパンにやられているからだ。千葉県民、及び日本国民の所得を増やすためにはマグ7(GAMAM+Nビディア+テスラ)を打破すべきで、そのために私は量子コンピュータの会社を立ち上げた。30年前、日本がJAPAN as NO1と言われていた時代、NTTが世界第一位の企業で、世界のTOP50の半分が日本企業だった、国際競争力のある日本を取り戻す。安易な移民政策をとり、日本を外国人だらけにした、自民・公明のいいなりの現職知事ではダメで、千葉から日本を元気にしていくために知事に立候補した。」

立花孝志候補(新人・諸派 政治団体「NHKから国民を守る党」党首)
「NHKとTBSをぶっ壊すため。テレビは国民を洗脳する装置であり、核兵器に勝る武器であり、真実を隠す。テレビは恐ろしい。」

2)首都直下地震、半島型地震への千葉県が抱える課題と対策

熊谷俊人候補(現職・無所属)
「首都直下地震については、地震対策に関する行動計画である千葉県地震防災戦略が、令和8年度に終期を迎えることから、その改定に向け地震被害想定調査を実施している。国では首都直下地震想定の見直しを実施しており、その結果も踏まえ適切に対応していく。半島型地震については、同じ半島性を有する本県も能登半島地震と同様の被害が想定されることから、災害時に孤立の可能性がある集落への対応として、新たな補助金を創設し、市町村が実施する備蓄の強化や避難施設の整備等の取組を支援している。また、道路啓開計画を既に策定したほか、上下水道施設の耐震化促進、河川・海岸施設の整備、避難所の環境改善等の対応も着実に実施していく。」

小倉正行候補(新人・無所属)
「首都直下型地震に対するマンション防災などの地震防災対応がなされていません。マンションに対する地区防災計画の導入支援や戸建て住宅の耐震診断・耐震工事への県の助成の拡充・新設、コンビナート防災、河川氾濫対策、災害時のライフラインの確保、消防力の拡充を図ります。災害関連死をなくし、避難者の人権を守るため国際基準に基づく避難所生活の改善、被災者支援、地場産業などの再建支援を拡充します。また脱原発・自然エネルギー最優先で、全国3番目の温室効果ガス削減に努めます。」

黒川敦彦候補(新人・諸派 政治団体「つばさの党」代表)
「地震対策で防災キャンプなどの防災教育に力を入れて、自助・共助の力をつける。予算もかからず、コミュニティの力を復活させることで、防災力を高める。阪神大震災でも、神戸などの都会より、淡路島などの田舎で隣近所の関係がある方が、生存率が高かった。公的機関の救助や支援を待つのではなく、自らで助け合う関係性、コミュニティを復活させることが重要。その上で住民参加型の防災訓練をし、消防の広域化、消防共同指令センターの整備、市町村消防施設・設備の充実、消防団員の確保や消防団の活性化等について、市町村と連携して取り組むことで、半島型地震の津波や液状化対策をする。」

立花孝志候補(新人・諸派 政治団体「NHKから国民を守る党」党首)
「千葉県防災会議地震対策部会の検討状況を注視しながら、既に公表されている平成26・27年度の被害想定調査及び令和8年上半期に公表予定の被害想定調査を軸に、国の災害対策基本法や首都直下型地震の被害想定調査等を踏まえ、現状の政策を維持しながら必要な政策を進めたい。」