5)成田空港の「更なる機能強化」についての見解、および課題
熊谷俊人候補(現職・無所属)
「成田空港の『更なる機能強化』のため、国際航空物流拠点機能の強化、国家戦略特区や地域未来投資促進法の活用に加え、人、物、投資を呼び込むエアポートシティの形成を実現し、空港周辺地域の発展につなげることが必要。また、国際空港が至近であることを活かした県産農林水産物の輸出拡大、産業誘致を実現し県内経済の発展へとつなげていくことも重要。このためには、成田国際空港株式会社、国、県、関係自治体、関係事業者等で適切な連携を図り対応していく必要があると考える。」
小倉正行候補(新人・無所属)
「国土交通省、千葉県、空港周辺9市町及び成田国際空港株式会社が合意した『成田空港の更なる機能強化』は再検討が必要です。年間50万回の離発着は周辺住民に耐えがたい航空騒音をもたらし、平穏な生活を脅かすものです。この間、優良農地をつぶして物流拠点にしてきました。さらに『航空宇宙』など国際的な産業の拠点にする計画です。地元住民の理解と納得が必要です。」
黒川敦彦候補(新人・諸派 政治団体「つばさの党」代表)
「成田空港の『更なる機能強化』は、日本の国際競争力の向上や首都圏の航空需要の拡大に対応するために重要な施策。グローバルマーケットの中で取り残されないため、アジアのハブ空港として成田空港が活躍すれば、インバウンド消費による発展や、文化の交流が見込まれる。 日本のサービスやものづくりの丁寧さが外国に伝われば、輸出や誘致につながるはずだ。 羽田空港の国際線拡大により、成田の存在感が相対的に低下しており、競争が激化しているので、成田エクスプレス・京成スカイライナーのさらなる高速化や、IT化、AI化による効率化が課題。」
立花孝志候補(新人・諸派 政治団体「NHKから国民を守る党」党首)
「成田空港の機能強化は2018年3月に地元合意の元、国交省と連携して行われている。今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会等の動向を注視しながら、関係者間で既に協議されている内容をもとに継続して進めていくべきである。一方、空港周辺の地域住民から複数回にわたり要望書が出ていること等も踏まえ、千葉県として地域住民も含めた関係者間の対話のもと、千葉県民、及び国益に資する実用的な強化の実現を後押ししたい。」
6)交通インフラ(道路、鉄道など)改善に向けて真っ先に取り組みたいこと
熊谷俊人候補(現職・無所属)
「鉄道やバスなど公共交通の利便性向上、維持確保、広域道路ネットワークの着実な整備、県北西部の道路整備の推進を図ることが重要である。その理由としては、鉄道やバスは県民の暮らしを支えておりその利便性向上・維持確保は極めて重要であると考えるため。また、県内各地域の特性を活かし、県土の有効利用を促進するためには、広域道路ネットワークによる人・モノの流れの強化が必要であるとともに、県北西部を中心に、交通渋滞が発生しており、交通の円滑化による速達性や定時性の確保は喫緊の課題と考えるため。」
小倉正行候補(新人・無所属)
「久留里線の久留里~上総亀山間は廃止ではなく、地域の移動手段としても、観光や地域産業振興の視点からも維持・発展するよう、JR東日本にはたらきかけます。また、北総線、東葉高速線、千原線の高すぎる運賃引き下げを運営会社に求めます。利用者・障害者の利便性と安全性を後退させる『駅無人化』をやめるとともに、ホームドア設置促進を鉄道各社に申し入れます。さらに市町村が実施しているコミュニテイバスなどへ補助します。」
黒川敦彦候補(新人・諸派 政治団体「つばさの党」代表)
「圏央道の全線開通、北千葉道路の整備、東京への通勤対策としてモノレール・京葉線の強化 などが最優先課題。特に成田空港へのアクセス向上が県全体の発展に大きく寄与するため、新幹線や鉄道強化も今後の重要テーマになる。超高齢化社会到来で、デマンド交通や乗り合いバスなど、ドアトゥドアの高齢者の移動の権利は保証されるべき。ITを使って、予約システムを工夫すれば、無駄を省けて、個々人のニーズにあったサービスを提供できる。千葉市中心部の鉄道空白地帯の解消は必要。」
立花孝志候補(新人・諸派 政治団体「NHKから国民を守る党」党首)
「千葉県営水道事業長期施設整備方針等、既に策定されている整備方針を軸に必要な政策を行う。なお、真っ先に取り組みたいことは千葉県政記者クラブの廃止である。」
7)防犯対策
熊谷俊人候補(現職・無所属)
「刑法犯認知件数は減少傾向にあるものの、「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)が治安対策上の脅威となっている状況を踏まえ、県警と連携し、引き続き同グループの弱体化及び壊滅に向けて必要な体制の構築を図っていくとともに、トクリュウに代表される新たな犯罪形態への対策強化を進めていく。また、同様に県警と連携し、特殊詐欺やサイバー犯罪の撲滅に向け、捜査に必要なシステムの強化、防犯カメラ等設置補助事業や電話de詐欺対策機器の貸与・購入補助事業のさらなる予算増額など、「千葉県で犯罪するのは割に合わない」を確立していく。さらに、飲酒運転の根絶、性犯罪・性暴力被害者など犯罪被害者への支援強化等にも取り組んで行く。」
小倉正行候補(新人・無所属)
「近年、痴漢や強制わいせつなどの性犯罪や振り込み詐欺などの経済的犯罪が急増しています。不況の長期化、格差と貧困の拡大など、この国の深刻な社会・経済の実態の反映が根本にあると認識しています。人間らしく生き、働き、暮らせる社会の実現がもとめられます。同時に、県として取り急ぎ、痴漢被害などの実態を調査し、相談窓口の充実、啓発や加害者更正を推進します。そのために担当部局を設け、警察や民間事業者とも連携します。性暴力被害に対応するワンストップ支援センター機能の強化に努めます。」
黒川敦彦候補(新人・諸派 政治団体「つばさの党」代表)
「最近ではSNSを利用した特殊詐欺やストーカー犯罪、空き巣被害が増加しているため、オンラインとリアルの両面での対策が重要。特殊詐欺はパターンがあるので、典型的パターンを周知し、必ず1人で判断しないで家族や知人、警察に相談したり、高齢者向けの詐欺被害防止講座を開催する。地域住民による『見守り隊』の結成、子どもの通学路の安全確保(スクールガード)、高齢者の見守りネットワークの構築も必要。自治体の防犯パトロールや、近隣住民との連携を強化することで、コミュニティの力を発揮し、犯罪を防ぐ。」
立花孝志候補(新人・諸派 政治団体「NHKから国民を守る党」党首)
「現代における犯罪はサイバー犯罪も含めて多様化していることから、行政における防犯対策も現状に応じた対策を執らなければならない一方、どのような犯罪が起きうるのか等、千葉県民に対して必要な情報提供を行う事は防犯上極めて重要である。千葉県はチーバくんの知名度が比較的高いわりに、SNSのフォロワー数や閲覧数が極めて低い。日頃から戦略的に様々な発信を行い、千葉県民に限らず、公式SNSを必要な時に必要な情報を提供できるだけの認知度まで上げるべきである。」