次男が証言台に「もっと早くサポートに入っていれば‥後悔の気持ちでいっぱい」

大津地裁の廷内(2月13日)

 証人尋問に出廷した(剛さんの弟で)督永被告の次男は、両親の兄への介護について「懸命な介護を、朝から食事をしたりおむつの交換やお風呂の世話などをしていました」と答えた。

 そして、次男が結婚する際、督永被告はこんな約束をしたという。

「剛志の面倒は見るから、自分が責任を持ってやるから大丈夫だよ」

 一方で、督永被告から介護がしんどいという話を聞いた際、何か手助けはしないといけないと思ったものの、「しんどい時はまた言ってくれ」と発言するに留まったという。
 
 弁護側から、「あなたは被害者遺族であり、加害者家族ですね、今回の事件についてどのように考えていますか?」と問われると、次男は次のように述べた。
 
「兄を亡くした気持ちはとても悲しい気持ちと、もっと早く僕らが兄の介護のサポートなりに応じていればこのような事件がなかったと、後悔な気持ちでいっぱいです」

 次男の発言を聞いていた督永被告は、ハンカチでそっと涙を拭っていた。