「喋りたい…謝りたい…夢に出てきてくれたらと何度も寝る前に思いました」
法廷の証言台で時おり声を震わせながら、息子への謝罪の思いを語る父親。長男(当時50)の承諾を得て殺害した罪に問われた、督永勝次被告(82)だ。
起訴状によると、去年12月7日午前5時ごろ、滋賀県野洲市内の自宅で長男の剛志さん(当時50)の承諾を得て、首を結束バンドで締め付けたうえ、頭にポリ袋をかぶせて両手で首を圧迫し、殺害した罪に問われている。
2月中旬に大津地裁で行われた初公判。督永被告は黒いネクタイにスーツ姿で法廷に現れた。検察側・弁護側にそれぞれ一礼してから、証言台に立った。
裁判官から、「公訴事実について間違えているところはありますか?」と問われると、「ありません」と答えた。