女子トイレや女子更衣室 課題は徐々に共有
女子トイレや更衣室の課題は徐々に建設現場にも共有され始めていて、使う道具の軽量化が進んだり、カラフルでかわいいものも登場しています。しかし、会社や現場の大小でまだまだばらつきがあり、さらなる環境整備も必要です。また、女性が労働参加し始めてからまだ日が浅いために出産後のキャリア形成のモデルケースが少なく、これから建設業界はさらに試行錯誤を重ねていくことになると予想されます。
国土交通省の「建設産業における女性活躍・定着促進に向けた実行計画検討会」は、2月3日の会合で提示した実行計画で「入職者に占める女性の割合は依然として低く」「女性の定着はまだ不十分」と指摘しています。その改善策として経営層から現場にいたる意識改革、仕事と家庭の両立ができる環境整備、現場でのトイレや更衣室の整備などを進めていくとしていて、そのための基本的考え方として「トップの意識を変えて現場が変わる」と明記しています。
取材した男性リーダーたちは、女性を職場に受け入れた効果に確かな手ごたえを感じています。目覚めたガテン系リーダーたちの頑張りに引き続き期待し、その機運が建設業界全体に波及していくことが望まれます。