効果的な英語学習法:音に浸る、自分のニーズを知る

瀧野氏は、効果的な英語学習法として以下の4つのポイントを挙げている:

1. 音に浸る

2. 自分のニーズを把握する

3. 相手を考える

4. テクノロジーを活用する

特に「音に浸る」ことについて、瀧野氏は以下のように説明する:

「リスニングと一緒に発音もやった方がいいと思います。発音が嫌で英語を話したくない人って結構いるんですよね。別にネイティブの発音を目指すことは全く必要ないんですが、自分としてなんとなく自信を持って話せる、あるいは声に出すことに慣れる、あやふやな感じがしないっていうためにも、リスニングをしながら自分の発音も鍛えていくのは大事だと思います」

具体的な練習方法として、瀧野氏は「聞き音読」を推奨している。これは、音声を聴きながら同時に音読する方法だ。発音を鍛えると英語の音の特性も理解できるため、リスニングの力も伸びていくという。その練習の材料として、瀧野氏はビジネスパーソンの演説や名言を集めたYouTubeチャンネル「English Speeches」や「Quotes」の動画を活用することを勧める。

さらに、リスニングのコツについて瀧野氏は「何を言っているのか100%分かるということはありえない」としたうえで「まずは大筋をとらえる」ことが重要だと強調。その力をつけるためには、上記したような5分程度の短い動画を聞いて大筋をとらえる訓練が有効だという。それを最初は音だけ、次は字幕付き、つぎはまた字幕なしといった形で繰り返していくとリスニング力が伸びていくとしている。

自分のニーズに合わせた学習も重要だ。勉強の時間が限られているとき、大切なのは自分に何が必要かを考えてスピーキングや語彙を学ぶことで、特に専門用語の習得は、ビジネスにおいて信頼性を高めるために欠かせない。