高額療養費は年々増加し、結果として現役世代の『保険料増』
厚生労働省・社会保障審議会医療保険部会の「高額療養費制度の見直しについて」の資料によりますと、高齢化や高額薬剤の普及等により高額療養費は年々増加しており、結果として現役世代を中心に保険料が増加しているため、セーフティネットとしての高額療養費の役割を維持しつつ、全ての世代の被保険者の保険料負担の軽減を図る観点から見直しを図るとしています。

これを受け、全国がん患者団体連合会は、「長期にわたって継続して治療を受けている患者とその世帯」については、負担上限額引き上げの軽減などの配慮を求めていましたが、6日の政府の会見で、林芳正官房長官は「当初案を変更し、多数回該当の金額を据え置き、長期に療養される方の経済的負担に極力配慮」とするなど、制度見直し案の一部を再検討する方針を示しました。
物価高が進む現在の日本では、高額療養費制度はもとより、日本の社会保障制度そのもの持続可能性についても、議論のときなのかもしれません。