日経平均株価は右肩下がり 「物価」「賃上げ」「NISA」は?

小川彩佳キャスター:
様々な影響が懸念される中で、外国人投資家の方々からは日本株への影響を気にする声がありました。

23ジャーナリスト 片山薫 記者:
実際に日経平均株価を見てみると、この半年ぐらいは3万8000円台~4万円台をずっとウロウロしていて、ある意味“レンジ”に入っていましたが、この1か月ぐらいで急に下がっています。一時期3万6000台につけることもあったので、やや投資家の不安が高まっている状態です。

藤森祥平キャスター:
トランプ大統領の発言や振る舞いに株価為替も影響を受ける形になっていますが、トラウデンさんに街の皆さんの声を聞いてきてもらいました。

トラウデン直美さん:
トランプ政権の経済政策で、暮らしにどんな影響が出るのか、皆さんがどんな不安をお持ちなのか、聞いてきました。

――懸念や期待していることは?

40代(メーカー勤務)
「期待っていうのはなかなか難しい。メーカーなので、作った物の価値をちゃんと届けたい。関税によって届けられなくなるとマイナス」

50代(経営者)
「小売店をやっているので、輸入した物を販売するという意味においては為替は落ち着いてほしいというのはある。株も安くなるのは困る」

30代(会社員)
「円高で一番はガソリン代。そこが一番大きく生活には関わってくるかな」

20代(大学生)
「海外旅行に行けるようになったら嬉しいので、円高には期待したい」

50代(小売業勤務)
「NISAをやっているが、外国株を買っているので今だいぶ落ち気味で、今後どうしようかなと」

40代(自動車企業勤務)
「自動車関連の仕事をしていて、生産台数の減少がかなり来ている。賃上げがなかなかしてもらえない可能性があるので、関税は上げないで欲しい。トランプさんお願いします」

小川キャスター:
まさに生活に直結しますね。皆さんそれぞれ実感があると思いますが、どうですか。

トラウデン直美さん:
実際にいろいろな場面で感じている方もいらっしゃいますし、まだ全然実感がないっていう方もたくさんいらっしゃいました。就活生の方にお話を伺ったら、「モチベーションにも繋がるので、この先の賃金の状況が気になる」ともおっしゃっていました。

私もNISAをやっているので、少し目減りしているなということで今後どうなるのか気になっています。

片山薫 記者:
なかなか予想が難しく、「こうなります」とは言えないのですが、NISAや物価、賃上げについて考えるヒントです。

まずNISAですが、外国株にとっては今、ダブルパンチを食らっている形です。元々株が下がっている上に、円高なのでどうしても円安のときより目減りしている。今は1ドル148円ですが、ついこの間まで158円だったので、この1か月で急変したなと感じられるかもしれません。ただ、一時的なのではないかという見方が投資家の中では多いです。

トラウデン直美さん:
この一時的とは、どのくらいなのでしょうか?

片山薫記者:
この関税の第2弾が本格化するのが4月の頭なので、それまでの間は本当に行われるのかどうかが心配。不安とともに株価も不安定になるのではないか。

一方で、来週以降だんだん“トランプ減税”という景気浮揚策も出されると思うので、それとともに徐々に安心感が広がっていくのではないかという期待もあります。1か月から数か月の間は、やや不安定かなとみられています。