“トランプ関税”がついに発動しました。関税をかけられたカナダや中国などは「報復関税」を宣言。日本市場でも一時、株安が進む展開に…。こうしたトランプ政権の経済政策は、私たちの暮らしにどのような影響を及ぼしていく可能性があるのでしょうか。
“トランプ関税”発動で主要輸入相手国が報復措置も
アメリカ トランプ大統領
「アメリカが戻ってきたぞ」
連邦議会で2期目の施政方針演説を行ったトランプ大統領。「アメリカン・ドリームの再生」がテーマとあって、関税についても…

トランプ大統領
「“トランプ政権のアメリカ”でモノづくりしないのなら、関税を払うことになる。関税をかけられたら、かけ返す」

アメリカの主要な輸入相手国は中国、カナダ、メキシコの3国。カナダとメキシコからアメリカに入る製品に25%の関税を課し、中国からの製品に対する追加関税も10%引き上げました。

カナダ トルドー首相
「ドナルド…あなたは賢い人だが、これはあまりに愚かな行為だ。貿易戦争だ」
カナダは同じく25%の報復関税を発動。アメリカが関税を撤回しないかぎり、報復関税を継続する方針です。

影響は早くも出始めています。
カナダ最大の人口を抱えるオンタリオ州では対抗措置として、アメリカ産の酒類の販売が停止されました。商品棚の貼り紙には「カナダの利益のために」の文字が。カナダ産を購入するよう促しています。
ワインを購入した買い物客
「いつもはカリフォルニア産のワインを購入しているけど、別の物を買いました。アメリカの関税への抗議を支持します」
報復措置はカナダ以外でもとられ、中国はアメリカからの農産物などに10日から最大15%の追加関税を課すと発表。メキシコは、関税を含む対抗措置を9日に発表するとしています。