TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、過去の天気から最新の天気予報まで天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。今回のテーマは天気図です。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)

天気図って何がわかる?

テレビの天気コーナーで度々目にする「天気図」。この天気図からは一体何がわかるのでしょうか?

気象予報士 森朗氏:
高気圧、低気圧くらいしか書いてないので、知らずに見ると何もわかりませんが、僕ら気象予報士や天気図に詳しい人が見ると天気予報が浮き出て見えてくるんです。もちろん今はコンピューターで細かく分析していますが、天気図を見ただけで、だいたい天気が見えます。

実際の天気図を見てみると…

こちらは地上の気象状態を示す「地上天気図」です。見るべき基本は次の4つです。
(1)「高気圧」
(2)「低気圧」
(3)気圧の同じ場所を線で結んだ「等圧線」
(4)寒気と暖気の境目を示す「前線」

地上天気図。高気圧、低気圧、等圧線、前線などが描かれています。

気象予報士 森朗氏:
気圧はとても大事で、風は高い方から低い方に流れていく。もちろんまっすぐ吹くだけではありませんが、お互いぶつかると上昇気流が出来て雲が出来るのもわかりますし、風がどこからどこに吹くかで冷たい空気が流れ込んでくるか、暖かい空気が流れ込んでくるかもわかります。なので天気図を見れば天気もわかるし、温度の変化もわかる便利なものなのです。