天気図っていつどうやって作られたの?

1883年(明治16年)、今から142年前の2月16日、日本で初めて七色刷の天気図が作製されました。

その1年前、1882年(明治15年)にドイツ人の気象学者エルヴィン・クニッピングの指導のもと、まずは全国の測候所の観測データを一斉に収集する体制づくりから始まりました。気象電報を使って各地の収集した実況観測値を紙の地図に記入し、手描きで等圧線等を解析するものでした。

左:クニッピング/右上:手描きの天気図(1977年)/右下:気象電報

気象予報士 森朗氏:
天気図を書くには日本各地で同じ時刻に測った観測値を即座に集めなければいけなかったんです。その観測値を集めるのに活躍したのが気象電報。この通信技術の発達で、データが即座に集められ、天気図が書けたんです。今も世界中の観測値を同時に交換して、天気図を書いています。